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ヒュウガ少佐誕生日おめっとさん・・・!
何か書いてる?と聞かれたら書いてるよ!というしかない!でもちょうおれとくで御免なさいorz
書いてる自分は愉しいけど読む人は「え、これどんな話・・・?」になることうけあい。しかも最初七夕の話から始まっているので本当なら昨日上がってないとダメなんだぜ!
とりあえずつれが帰ってきたらおいわいするよ!ケーキだけだけど!
それまでにめどの立つ(江口する直前の)とこまで書き上げて見直して追記に上げます!山も落ちも意味もない話をね・・・!
書いた・・・!けど誕生日のたの字もない話になりました。べこん。
そんなわけで注意事項!
・この話は、現代パラレルのハクヒュハクです。
・要素で多いのはヒュハク?書いてる人間は「もうよくわかんねえ!」と思って書いてました。
・色々過去設定が多いので、完全に俺得です。読まれる方は「もうよくわかんねえ!」と思いながらイチャイチャしてる二人をご覧下さい。
・尚、正式にハクヒュハクのページが出来たら続きも書いてサイトに上げる予定です。続きを。。。オトナのせかいを書きたい・・・。
「せめて、いつまでもこのままがいい。」
そう呟いた君の声。あの時はこんな瞬間が来るなんて思わなくて、その言葉の意味だって深く考えたことなんて無かったんだ。
夜に降っていた流れ星。あの空に願った俺の夢はただ終わっていた虚像だけで君の事考えていなかったけど、君はきっと俺の事を考えていたんだろうと自惚れているんだ。
「ヒュウガは、短冊に何を願ったんだ?」
さわさわと、湿った風が耳の横を通り過ぎる。
初夏、熱い日差しを地上に降り注いでいた太陽も地平線の下に下りて、今は千切れ千切れの雲が天の川を隠している。
織姫と彦星は無事に会えたかと考えるような年齢では既にない癖に、意味もなくベランダで空を見上げているとふとそんな声が聞こえて来た。
「ハクレン。」
「・・・まあ、今更な質問かもしれんが。月見をするのならこれがいるだろう。」
「わお。ナイスハクレン。」
苦笑する彼が持ってきた盆の上には、お猪口に徳利が一つずつ。気を利かせてくれたのだろうそれを手に取ると、当然のようにハクレンがなみなみと冷酒を注いでくれた。
「ありがと。」
「試験のお陰であまりお前に構えなかったからな。このくらいは当然だ。」
その試験の疲れからか、塊みたいな空気を吐き出すと俺の隣に腰を下ろした。
ハクレンたっての希望の、このベランダに置かれた木製ベンチは中々に便利で、春を過ぎてから週に一度はここで月を見上げるのが習性みたいになっている。雨の日にはブルーシートが布かれるこのベンチに今はござを布いて、ハクレンお手製の浴衣を着て望む半月は満足とはいかないが、それなりに風流だ。
彼がいれば、尚更。
特に今日は自分と同じ黒に絣縞の浴衣を着てくれているので、気分はこのうえなく良い。
たとえ夜空の半分が薄雲に覆われていようとも、だ。
「で?」
腰を落ち着けたハクレンが二杯目をそそぎ込むと同時に、再度口を開いた。
「短冊に何を願った?」
「何のコトかな。」
「トボケても無駄だ。さっきミカゲに確認した。」
笑って知らんぷりを決め込もうとしたのに、あっさり追い打ちをかけられてしまい俺は午前中の失態に雲を仰いだ。
ハクレンが働いているカフェでは季節やイベントごとに小さな催しをしており、七夕には毎年笹を買って願いを書く短冊がつるされるようになっている。
プライバシーも考慮して無記名で構わないというので去年に続いて書いてみたのを、どうやら見られていたらしい。
ハクレンの友人に悪気はないのは判っているが、なんとも後味が悪いというか。せめて黙っているように言っておけばよかったかもしれないと思うが、見られていたかも判らない状態でそれを言うのは気恥ずかしい気もした。
これなら最初から隠そうとせずに、うまく騙す算段でもたてておけば良かっただろうか。
「内緒にしちゃ、駄目かな。」
伺うように濃い藤色の瞳を伺うと、月下美人が花開いたように笑って小首を傾げる。その様に思わず見とれそうになるがここでこの笑顔に騙されてはいけないのだ、この少年がこういう笑顔を見せるときは何か隠しているか、もしくは。
「困った奴だな。」
・・・かわいいと、思っている時。
実際、口ではこぼしてるくせに手は宥めるように髪を撫で始めてるし、瞳の奥に見え隠れする感情は柔らかくて。
本当に、彼は俺のことをすきでいてくれてるんだなと、思い上がってしまう。
思い上がりついでに、触れるだけのキスをひとつ落として同じ方向に首を傾げて見せた。
「だってさ、短冊に書いた願いは誰にも言わない方がいいんだろ?神社にお参りにいくのと同じ、神様と自分だけの内緒話なんだから。」
「有神論者でもない癖によくそんな事が言えるな。それとも、不言実行でも企んでいるのか?」
「じゃあ、そういう事で。」
話を切って空になったお猪口を差し出すと、ハクレンは呆れたようにため息をついて徳利を傾けた。
「まあ、お前がそこまで言いたくないのなら良いさ。」
自分用に入れてきていた甜茶をゆっくりと嚥下し、ハクレンが呟く。
天を見上げた横顔が西洋の陶器人形を思わせる壮麗さを伺わせ、同時に甜茶で濡れた唇が艶めき、誘われそうになるのを堪えて、天上を流れる星の川を見上げた。
「織り姫と彦星は、無事に会えたのかな。」
「・・・織り姫と彦星が無事に会えたのは、人の願いがそうさせたから、そのお礼に流れ星を一つ流すのだと、ミカゲがそう・・・テイトに嘘をついていたことがあったな。」
壁に背をつけずに自然な姿で延びた背筋に、ただ静かに瞳を細めて空を眺める姿は待ち人のそれに見えて、思わず問い返す。
「嘘、なんだよね。」
「ああ、だが短冊に願いを書くだけよりはその願い星を待ったほうが、願いも叶いそうだな。それに、あまたの願いが誰かを幸せにして、また誰かの願いを叶える要因になるなんて素敵じゃないか。」
そう言って、ハクレンの唇が緩やかに曲線を描く。瞳には空ではないどこか遠くを眺めているようで、横からではどこを見ているのか判らなかった。
流れ星、それで思い出すのは去年のこの日のこと。あの時はハクレンも七夕のイベントに参加しており、閉店後のカフェに月が中点に達する時間まで一緒にいた。
あの店の店員たちと、アルバイトしているみんなと一緒に。
あの時に書いた言葉を、俺は覚えてない。
でも大体なら判る。当時の俺はあの人のことでいっぱいで、あの人に幸せになって欲しくて、だからと言って自分以外の誰かがあの人の側にいるのは許せないくせに、自分があの人を幸せにすることは出来ないのはわかっていた。だからきっと、傲慢なことを書いたんだろう。
「ハクレンは、さ。」
隣に座る人とは別に、行儀悪く足を組んで背中は壁に付けて、視線は手元ではなくハクレンと同じ宙を見上げたまま、なんでもないかのように呟いてみる。
「去年、どんなお願い事をしたの。」
声は震えなかった。見せる動作も何気ないはずだ。
一呼吸置いてから隣へと首を曲げると、彼もこちらを向いて深海のさらに底を見据えたような、そんな瞳で見上げてきていた。
その様に余りに引き寄せられて、掠めるようにキスをひとつ。唇を離すと同時に眼鏡が離れていって、ハクレンの手元に残った。引こうとしていた顎は人差し指ひとつで押さえられてしまい、吐息のかかる距離で動きの制限をされてしまった。
「ヒュウガの全てが欲しい。」
そんな距離で囁くまでもなく、はっきりと耳に残る声が夜闇に響く。見上げる瞳の色は強く、顔は笑っているわけではなく、強く願うように言うわけでもなく、ただ淡々と、一言一言確りと。
「ヒュウガ、お前の頭の先から足の爪の先、体の一辺まで欲しい。視線の先も、過去の記憶未来の思い出、しぐさ一つ流す涙、全てが欲しいと願った。
傲慢だと判っていたが、それでも、全てを望まなければ心の一欠けらにも残らない気がしていたし、願いを考えたときにそう思ったのも事実だったから、そう書いたんだ。」
じゃあ、と口を開こうとして、声が出る前にはたと思いいたる。
あのときにハクレンが呟いた言葉、あれを聞いていたのは恐らく自分だけだ。もしかしたら、ハクレン自身呟いた記憶がないかもしれないくらい、囁くような声音でいたのだから。
彼の友人達と同じように額に握り合わせた両の手を当てて、三回言わないといけないその言葉は一度きりしか言われていなかった、そんな事まで覚えている。
そう、きっと『そんな事まで』、そう思ってそんなときからこの子を見ていたんだと自惚れるぐらい、今はハクレンを愛してる。
「なんてこと、書いてんの。」
「無記名だったからな。そうでもなければ書かなかった。」
心の中をはぐらかす様に言うと、少し動けば唇が触れる距離でまたあの笑顔が咲いた。夜に咲く花のように真っ白で穢れを知らないような、その癖強く人を誘う笑顔。
もう一度、と考える余裕もなく、今度はハクレンから仕掛けてきた。
薄く開けた瞳を見つめ合わせて、深く唇を合わせる。下唇に舌の感触を感じ誘われるまま口を開ければ入り込んできたものが歯列をなぞった。同じもので裏側をなぞって絡めていく。
もっと深くと願うと、ほぼ同時にお互いの頭を支えるように腕を回していて瞳だけで笑いあった。こうやって時々シンクロする劣情は、それだけで嬉しくて、そそられて、満足した気持ちになる。
勿論それは気持ちだけだから、熱は持て余さないようにちゃんとお互いで処理するんだけど。
「お前が今年短冊に書いた願いを当ててみようか。」
長い口付けの後で、何を思いついたのか先ほどよりも赤く色付いた唇に己の人差し指を当てて愉しそうに笑った。
何が出てくるのか判らないビックリ箱を開けるような気持ちで首を傾けて、ハクレンの返答を待つと唇に当てていた人差し指をゆっくりと前に倒し、俺の浴衣の前を割って地肌に当てる。
「俺が、お前だけを見ていますように。」
なんてな、と呟いて少し気恥ずかしそうに様は少しだけ歳相応に見えて、普段は見ないはにかんだ笑顔が咲いた。
I know each other deeply and love.
Iを相知て愛し合う
「その笑顔は、反則だよ。」
抱きしめた後でそう言ってみたけど、俺の顔が見られてしまったのなら意味は無かったかもしれない。
俺が今年書いた願いは、『ハクレンが俺だけを見ていますように』だったから。
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もはや七夕ネタなんだぜ・・・!

